リフォームのお金とトラブルここだけの話 名古屋・一宮・岐阜編

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相見積さえしておけば大丈夫だと思っていませんか? 相見積の心得



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相見積の心得

相見積の目的を考えよう

相見積の目的を考えよう

リフォームの適正相場を確認するために、また信頼できる業者を見つけるために必要になってくるのが「相見積」です。では、そもそもこの相見積とは何でしょうか?


相見積とは?
相見積は、複数業者からそれぞれの見積書を提出してもらい、内容や金額を比較することです。これによって、その場で契約を即決させようとする悪徳業者から回避できるだけでなく、良質な業者をじっくり選ぶことができます。業者同士に競争をさせることで費用を下げることも可能ですが、決して安さを求めるだけのものではありません。

このことから、建築系の多くの雑誌や書籍には「相見積をしよう」と当然のように書かれています。「他に2社に見積もりを依頼しています」と一言口にするだけで、業者を緊張させて安い見積書がもらえるのですから。

ですが、相見積の結果を鵜呑みにするのはいかがなものでしょうか。

  1. 競争させなければ安い見積書を作成しない業者は信用に値するのでしょうか?
  2. 出された2~3社の見積書を見て工事の内容まで比較できるのでしょうか? 一番下の合計金額のみで判断するのがいいところのはずです。
競争させた瞬間、本当に安い業者が見えなくなる
競争させて2~3社から見積書を出してもらった瞬間、もとから安い金額で工事を行っている良心的な業者がどこなのかがわからなくなります。
安くするために内容が省かれる可能性がある
競争に勝つためにできるだけ安い見積金額を出す。これは当然です。しかし安い金額を算出するために本来必要な補強工事や材料を計算に含んでいなかったらどうなるでしょうか? 「とりあえず今は安い金額で出して、後から追加工事で請求すればいい」と考えられていたら……? 最終的に損をするのは他ならぬあなたなのです。

お得にリフォームをするために有効な相見積ですが、最善の方法とは必ずしも言い切れません。金額だけを考えるのではなく、重要なのはその業者が誠実な仕事をするかどうかであると言うことをしっかりと意識しておいてください。


相見積でやってはいけないこと!

相見積でやってはいけないこと!

相見積を各業者に依頼する際、安さを求めてしまうがために、ついマナー違反な行動を取ってしまいがちです。また、相見積で失敗した例もいくつも聞きます。ここでは、相見積を依頼する際にやってはいけないことや失敗例を挙げますのでご参考にしてください。


失敗例1 多くの業者に見積もりをお願いする

少しでも安く済ませようと相見積を多くの業者にお願いすることがあります。そうすることで内容が混乱してしまって、必要な打ち合わせに漏れが生じてしまうことがあります。また、人気のある業者であればあるほど、お客様を慎重に選別します。そう、依頼をする人も選ばれているわけです。業者にとってもしっかりお支払いできるお客様じゃないと困るわけです。そのため、たくさんの業者にお願いするよりも、3~5社程度におさえ、しっかりと打ち合わせをしたほうがいいでしょう。

失敗例2 値引き交渉を繰り返す

誰しも「少しでも安く済ませたい」と思うのは当然のこと。ですが、値引き交渉をやり過ぎると良心的なリフォーム業者が離れていってしまうことがあります。基本的に良心的な業者は、相見積を堂々と受けます。ですが、自社の積算単価や現場調査情報などが他社にもれてしまうのはどの業者でも嫌がります。何度も値引き交渉をすると、金額と施工品質のバランスの取れた良心的な業者は離れていき、安い金額で施工の質はどうか……といった業者が残るのです。何度も値引き交渉を繰り返すのはやめたほうがいいでしょう。

失敗例3 他の業者に見積書を見せる

他の業者に見積書を見せてしまう行為は、マナーの問題です。業者側にとってみれば、お客様のために一生懸命時間をかけ、コストをかけて提案をしに行くわけです。この内容が筒抜けになっているとわかればどの業者でも嫌がり、その後提案をしてくれなくなってしまいます。他の業者に見積書を見せてしまうのはやめましょう。


うまくいく相見積のコツ

うまくいく相見積のコツ

相見積を行うときに、上記のような失敗をしないためには、どのような点に留意したらいいでしょうか? うまくいく“コツ”をお伝えします。


予算・目的を伝える

やみくもに「ここをこうしたい!」と言うのではなく、なんでそうしたいのか。またいくらの予算内でリフォームしたいのか。譲れる条件、譲れない条件を明確にし、業者にしっかりと伝えましょう。

条件を統一する

相見積を依頼する際は、どの業者にも同じ条件を伝えることが大切です。そうでないと金額やサービス内容が比較できませんし、その業者ができること、できないことがわかりづらくなってしまいます。

必ず直接話を聞く

見積書を提出してもらう際は、どの業者でも直接会って話をすることが大切です。どれだけ忙しくても、後々トラブルにつながる可能性もあるので「見積書をポストに入れておいてもらう」「FAXしてもらう」などといったことはやめましょう。直接会って様々な話をすることで、業者の良し悪しを感じ取れるはずです。


見積書を見るときに業者に確認しておくこと

見積書を見るときに業者に確認しておくこと

先に述べたことを踏まえ、見積書を見るときに、業者に確認しておくといいことをお伝えします。


諸経費

この場合の諸経費は、リフォームに伴う細かな経費のことです。たとえば、リフォーム業者の事務所の維持費、交通費、運搬費、現場監督費、書面作成費、粗利益などです。この諸経費の施工全体の金額に対して多くは8~22%程度に設定されています。この割合や補経費の内訳なども確認するといいでしょう。

見積書の内訳の確認

一式とは、リフォーム業者の見積書で目にすることが多い単位です。施工範囲や材料の見積項目が「一式」と表記されていれば、別途「内訳書」を提出してもらい、その内訳についてもしっかりと説明してもらいましょう。悪徳業者は内訳を表記・説明することは避けて、相場からかけ離れた金額を提示することがあるので、見極める上でもポイントになります。

材工共の確認

材工供とは「材料費と施工費用を合わせて」ということを指します。見積書には単に材工供がいくら、としか記載されていない場合があります。材料費と施工費用それぞれにいくらかかっているのかをちゃんと確認するといいでしょう。良心的な業者は的確に説明をしてくれるはずです。

見積もり以外にかかる費用の想定

リフォーム依頼をする部位以外に、追加施工がかかることを想定して話をしておくといいでしょう。実際に施工を始めてから追加施工が必要だとわかった場合に、その施工部位が見積金額に含まれていないことで、トラブルにつながるケースがとても多いのです。打ち合わせ段階で、あらかじめ他の部位の施工を想定し、見積書を提出してもらうことをおすすめします。