当サイト監修の東陽住建では、これまでにいくつものリフォームに関するトラブルを見て、聞いてきました。そして多くの方より「なんとかして欲しい」というご相談をたくさんいただきます。
大切な家なのですから、ずっと使える快適な場所であって欲しいと思うのは当然です。その思いにつけ込んだ悪徳業者の詐欺まがいの契約、パーツや作業工程を省いて逆に家を傷めてしまうような手抜き工事……同じ業界で仕事をする者として、非常に悔しく、腹立たしく思います。
そんなトラブルが日本全国各地で起こり、しかも後を絶たないために、「リフォーム」というものに対する心証が悪くなっていることを非常に残念に思います。

私たちは、業界を取り巻くそんな現状を少しでも改善したい、多くのお客様に安心して工事を依頼していただき、今ある家で末永く暮らしていただきたいと考えています。
少し長くなりますが、私たちが見てきたトラブルの数々をご覧ください。
そしてもし同じようなケースになっても、毅然とした対応でトラブルを回避できるようになっていただければ幸いです。

2005年のある日、「リフォームを依頼したのにかえって状況が悪くなった、その業者には連絡がつかず困っている」とのご相談をいただき、すぐにそのお宅へ伺いました。するとそこにあったのは、とてもリフォームをしたとは思えないような惨状。新品のクロスがベロッと大きく剥がれ、そこからはツンとくるにおい……。
なんと、クロスは専用の接着剤ではなく工作用ののりを使っていました。それではすぐに剥がれてしまうのも仕方ありません。
そしてキッチンの配管がきちんと施工されておらず、配管が途中で止まっていてお湯が一滴も出ない状態……。

「すぐに受け取った名刺の連絡先へ電話したんですが、何回かけても出なくて……事務所の住所にも行ってみたのですが、そこに会社はなかったんです……」とのことでした。
また、「テレビで報じられている悪徳業者のトラブルが、まさか自分にも」と強いショックを受けられていました。
私たちは「そんなことがまかり通っているのか」と強い怒りを隠せずにはいられませんでした。

2003年の秋、同業の方よりこんな話を聞きました。「下請け、孫請けの業者に任せたせいで評判を落としている会社がある」と。請負契約を結ぶリフォーム会社の下に実際の工事を行う下請け業者、そのさらに下で工事を請け負う孫請け業者がいるというシステムはこの業界ではよくある形です。

なんでも、当初予定していた工事期間が過ぎてもなかなか工事が終わらなかったらしいのです。施主様が現場にいる業者に「予定と違う」「いつ終わるのか」と尋ねたものの、要領を得た回答はなく「元請けに聞いてくれ」と返されたのだとか。施主様はその業者が下請けや孫請けであることを知らなかったのです。

営業担当の人間（請負契約を結んだ元請け業者）に連絡をするものの、なかなかつながらず……。やっとの思いで連絡がついたと思ったら、スケジュールの変更が施主様にまったく伝わっていなかった連絡ミスがあったと言うのです。施主様はリフォーム期間中のみの短期契約で仮住まいを利用されていましたが、予定していた契約期間を延長する羽目になってしまい、大きな費用がかかってしまったそうです。

よくあるトラブルは、その場で契約を即決させてしまう訪問業者によるトラブルやお客様と業者で「言った、言わない」の口約束から起きるトラブルです。
こういったトラブルを防ぐために、また悪徳業者に騙されないようにするためには、ある程度の知識が必要です。リフォーム契約の注意点を確認しておくこと、リフォーム費用の仕組みを理解しておくことなど、トラブル回避のための情報を当サイトでご紹介しています。
こちらで正しい知識を身につけてください！