TOP >> リフォーム費用のからくり
よく見かけるチラシ広告の「パック料金」。そもそもパック料金は、リフォーム業者が安価なリフォームを提供するためにあります。このパック料金に惑わされて必要以上の金額を支払うことになった方、また適正金額で済んだ方といます。その明暗を分けたのは何でしょうか?
それは、パック料金を「基本料金」としてとらえたか、また「総額」としてとらえたかの違いです。結論から述べると、パック料金をはじめから基本料金としてとらえ、これ以外にも料金がかかると思っていたほうがいいでしょう。依頼部位以外にも傷んでいる部位があることを想定して、一緒に見積もりを出してもらいましょう。そうすることで適正金額で済んだり、結果的に総額を抑えることができたりするケースがあります。
パック料金を総額としてとらえたことで、思いがけない出費となる場合があります。パック料金には、メニューのあれもこれも含まれていると思ったはいいものの、施工段階で他の傷んでいる部位を見つけても「これはパック料金に含まれていません」なんて言われてしまう……。結局他の専門業者に依頼をしなくてはならず、予想以上の出費となるケースがあるのです。
このようなケースを避けるためには、依頼前にパック料金に含まれるメニューの内訳を念入りに確認しておくこと。そして、“もしかしたら”を考え、他に施工が必要となる部位を想定し、あらかじめ見積書を提出してもらうようにしましょう!
チラシ広告などの割引って、なんで割引できるの? 業者はどうやって利益をあげているの? と思う方もいらっしゃるでしょう。この仕組みは、施工費や諸経費はそのままに、材料費などの仕入れコストを抑えることで通常料金よりも安価に提示できるといった仕組みです。チラシ広告をよくよく見ると、小さな注意書きで「掲載金額には施工費用は含まれていません」などと掲載されていることがほとんどです。
リフォームの依頼をするときは、チラシ広告のパック料金や割引金額だけにとらわれず、しっかり内訳を確認しましょう!
諸経費とは、施工にかかる費用というよりも、リフォーム業者の事務所を維持していくための経費や粗利益を意味します。業者によっては、監督経費や書面作成費用、営業担当者の交通費なども含んでいるところもあります。なお、業者によって施工費用における諸経費の割合は異なります。業者によって相当な幅がありますが、たとえば30%の諸経費がかるからと言って、その業者が高いとは一概に言えません。大切なのは諸経費と施工費全体とのバランスです。
リフォームは傷み具合や必要となる材料が変わるため、定価がありません。はじめに提出された見積金額が大幅に値引きされていた場合は、そもそも設定されている金額が高いか、人件費と材料費を削って質を落としている、ということが考えられます。適正価格が必ずありますので、それを見極めるためにも相見積は必要です。